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アルミ電解コンデンサー、供給不足で追加値上げへ


ニュース 電子 作成日:2011年4月19日_記事番号:T00029451

アルミ電解コンデンサー、供給不足で追加値上げへ

 日台のアルミ電解コンデンサー各社は、東日本大震災による被害で生産能力が回復しないことに加え、原材料のアルミ箔(はく)が供給不足に陥っていることから、追加値上げを計画している。台湾メーカーの立隆電子工業(レロン・エレクトロニクス)は第2四半期に5~15%、業界大手の日本ケミコンは5月にも5~10%の値上げを見込んでいる。19日付工商時報が伝えた。

 世界シェアの30~35%を占める日本ケミコンは、震災で影響を受けた宮城県内の工場が今週から操業を再開したものの、電極箔を生産する高萩工場(茨城県)の操業再開が5月上旬にずれ込む見通しを明らかにしている。このため、業界ではアルミ電解コンデンサーの供給懸念が浮上し、川下業者の間で在庫確保の動きが広がっている。

 レロンは「日本ケミコンの(減産の)影響で、特に高電圧のアルミ電解コンデンサーの供給不足が深刻化している」と説明した。

 日本ケミコンの台湾代理店、日電貿は「第2四半期の供給不足は確実だ。高電圧用の電極箔の不足は第3四半期まで続く」と予測した。