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水晶デバイスのTXC、京セラに挑戦【図】


ニュース 電子 作成日:2011年4月19日_記事番号:T00029452

水晶デバイスのTXC、京セラに挑戦【図】

 水晶デバイス最大手の台湾晶技(TXC)は、東日本大震災を受けての振替受注が増えており、製品認証のペースを速めている。同社の業界シェアは9.5%の世界5位だが、今年は4位の大真空(KDS、兵庫県加古川市、シェア9.6%)と3位の京セラ(同10.0%)を追い抜く可能性がある。19日付経済日報が報じた。

 水晶デバイス産業は生産メーカーが日本に集中しており、震災で多くのメーカーに影響が出ている。証券会社は、日本メーカーは生産回復後も以前の生産規模を回復することは困難なため、台湾メーカーの商機獲得に有利とみている。

 TXCは地震の影響以外に、既存顧客への供給拡大も期待できる。アップルのiPad、iPhone向け製品が売上全体に占める割合は今年15%と、昨年の約10%から拡大する見通しだ。また、スマートフォンの台湾最大手、宏達国際電子(HTC)向け製品が売上高に占める割合は、昨年の2%から今年4%に拡大すると見込まれる。

 同社の今年第1四半期の連結売上高は前年同月比約10%増の23億2,000万台湾元(約65億7,000万円)、連結税引き前利益は同3.2%増の2億7,800万元だった。