ニュース 医薬 作成日:2011年4月19日_記事番号:T00029461
製薬大手、永信国際投資控股は18日、わかもと製薬(本社・東京都中央区、神谷信行社長)と、日本での後発医薬品(ジェネリック医薬品)販売の合弁会社設立に向け、提携覚書(MOU)を締結したと発表した。永信が研究開発(R&D)、製造した後発医薬品を、わかもと製薬のブランド力と医療機関など販路を利用して販売する計画だ。今後、資本金や出資比率など詳細を協議し、年内発表を目指す。19日付工商時報などが報じた。
握手を交わす神谷信行・わかもと製薬社長(左)と李芳全・永信董事長(右)。永信にとって初の日本市場参入となる(永信提供)
李芳全・永信董事長は、日本政府が財政赤字削減のため、医師に対する後発医薬品処方の奨励や補助金支給など、後発医薬品の使用を推進する中、2012年には後発医薬品の使用が全体の20%から30%に上昇すると指摘。永信は合弁を通じて、両社の豊富なリソースを垂直・水平統合でき、市場シェア拡大と国際競争力向上につながると期待感を示した。
海外4番目の市場
永信にとって、日本は東南アジア、米国、中国に続く医薬品販売の海外市場となる。米国では、大型薬局チェーン、大型販売店、地場流通店や公立病院などに「カールスバッド(Carlsbad)」ブランドで後発医薬品を展開している。さらに今後4年以内に米国50州で新製品30種以上を発売する予定だ。
ニッチ分野・海外展開を強化
永信は近年、健康保険の適用を受ける薬価の下落傾向を受け、ニッチ分野や技術水準の高い治療領域への進出、および海外展開強化を図っている。今年4月初旬には米バイオリソース・インターナショナル(BRI)と、計800万米ドルを投じ、動物用飼料の添加剤や原薬を生産する中国・湖北永瑞生物科技を設立することで、合弁契約を発表したところだ。
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