ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

消防法改正、天灯も許可制に


ニュース 社会 作成日:2011年4月20日_記事番号:T00029465

消防法改正、天灯も許可制に

 今年3月に9人が死亡した台中市西区のナイトクラブ「ジャックダニエルALAパブ」の火災を受け、立法院は19日、火気使用に対する規制を強化するための消防法改正案を可決した。室内での火気を使用した公演が禁止されるほか、台湾の民俗行事で空に放たれる天灯(てんとう)も今後は許可制となる。20日付自由時報が伝えた。

 天灯は紙製の熱気球で、元宵節(げんしょうせつ・旧暦1月15日)の風物詩となっている。中国の三国時代に諸葛亮(諸葛孔明)が発明したとされることから「孔明灯」とも呼ばれる。

 天灯はこれまでも山火事の原因になるなどとして、風速や燃料の量などに規制が設けられていたが、今回の消防法改正でさらに規制が強化された格好だ。許可を受けずに天灯を放った場合には、3,000台湾元(約8,600円)以下の罰金が科される。

 天灯で有名な新北市平渓区では戸惑いも見られる。消防当局は5日前に申請すればよいと説明しているが、地元住民は観光客が個人的に放つ天灯もいちいち許可が必要なのかと疑問を投げ掛け、特定区域を設定するなどの制度整備を求めた。