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ホテルが被災者を無料招待、台湾へ癒しの旅に


ニュース 社会 作成日:2011年4月21日_記事番号:T00029492

ホテルが被災者を無料招待、台湾へ癒しの旅に

 交通部観光局の呼び掛けで、台湾のホテル業者が東日本大震災の被災者を招待する計画を進めている。震災で傷ついた心を台湾で癒してもらおうという趣旨で、台湾人の温かい心遣いが感じられる。

 観光局は被災者が無料で1カ月間宿泊できる1,000室の提供を予定しており、ホテル業者に対し1〜2室の提供を呼び掛けている。既に多くの申し出があり、ある大型観光ホテルの約70室を含め100室が決まった。観光局は、最終的には目標数を上回ると予測している。

 日本人宿泊客をターゲットにホテル2軒を経営している中華民国旅館商業同業公会全国聯合会の徐銀樹理事長は、震災直後に被災地を視察し、義援金20万台湾元を送った。今回の招待計画にも早速、1カ月間・2室(宿泊料金18万元相当)を提供し、同業者にも協力を呼び掛けている。

 観光局が招待の対象と考えているのは、主に被災地の福島、宮城、岩手3県の被災者。15日以上の長期滞在者が中心で、短期滞在の観光客は受け入れず、応募者多数の場合は先着順とする方針だ。

 招待客には、1999年台湾中部大地震の921博物館を見学する1日旅行も計画されており、現地の復興状況を見学し、台湾の被災者と交流することで、震災の傷を癒してもらいたいという。また被災者にとって、日本〜台湾の航空運賃が大きな負担となることを考慮し、無料あるいは割引のチケットの提供を航空会社に働き掛けているところだ。

 なお、この被災者招待計画は、駐日事務所などを通じて6月1日に正式に発表される予定だ。