ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

国防部の「機密ごみ」、民間業者に流出


ニュース 社会 作成日:2007年10月3日_記事番号:T00002950

国防部の「機密ごみ」、民間業者に流出

 
 国防部の霍守業参謀総長(大将)事務室に勤める兵士が、機密文書を規定に従って廃棄処理せず、処理が不十分な状態で民間のリサイクル業者に売却していたことが、2日付蘋果日報の報道で明るみに出た。
 
 報道によると、兵士は機密書類に簡単なシュレッダー処理をかけただけで袋詰めにして業者に払い下げ、代金を着服していた。規定ではシュレッダー処理をかけた後、水に溶かすなど、完全に解読不能な状態にする必要があった。
 
 同紙は記者が問題の機密文書を業者から買い戻して、文書の復元を試みたところ、中国軍の動向に関する報告書や米軍の動向などに関する文書が読み取れたという。
 
 国防部の虞思祖報道官は事実関係を認めた上で、「事務担当者の個人的行為と判明した。管理不行き届きがあった。機密漏えいの事実があれば、法的責任を追及することになる」と述べた。
 
 また、李天羽国防部長は立法院で「国防部のシュレッダーは古い機種で、裁断の細かさが不足している。改善の余地がある」などと答弁した。
 
 張俊雄行政院長も、「シュレッダーをかけたがどうかが問題ではない。事態の重大さに鑑み、徹底調査を行い、関係者を厳重に処分する」と述べた。