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VOCs排出、中南部で指導強化


ニュース その他分野 作成日:2007年10月3日_記事番号:T00002952

VOCs排出、中南部で指導強化

 
 経済部工業局は2日、中南部の雲林、嘉義、台南地区で揮発性有機化合物(VOCs)の排出量が急増し、大気汚染への懸念が高まっていることから、3地区を対象にVOCs排出削減グループを今月から立ち上げることを決めた。来年7月までにVOCs排出量を年間3,500トン削減するのが目標。3日付経済日報が伝えた。
 
 行政院環境保護署の統計によると、雲林県、嘉義県市、台南県市の5県市におけるVOCs排出量は年7万8,500トンに達し、全土の19.7%を占めている。排出量は高雄、屏東地区(7万6,500トン)や中部地区(6万6,300トン)を上回っている。
 
 工業局は国光石化、台塑鋼鉄が雲林県離島工業区に相次いで進出することを受け、指導強化を決めた。同工業区におけるVOCs排出枠は年5,400トンで、このうち、台塑の第6ナフサプラントが4,302トン、台塑鋼鉄が1,060トンを占める。これだけで排出枠にほとんど余裕がないが、国光石化の排出量は3,169トンが見込まれ、排出枠超過は確実な情勢だ。環境評価調査で排出枠が緩和される可能性はあるが、企業努力による排出削減努力が急務となっている。