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タイム誌「影響力ある100人」、台湾の証厳法師が選出


ニュース 社会 作成日:2011年4月22日_記事番号:T00029523

タイム誌「影響力ある100人」、台湾の証厳法師が選出

 米タイム誌が21日に発表した2011年の「世界で最も影響力のある100人」に、台湾からは唯一、財団法人「仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)」創設者で尼僧の証厳法師(73)が選出された。同誌は「世俗を超えた精神的リーダーで、驚くべき迅速さと効果の高さで知られる慈善組織を率いる」と評価した。22日付蘋果日報が報じた。


証厳法師は「個人ではなく、慈済関係者の無私の愛が評価されたもの」として、授賞式には出席しない考えだ(21日=中央社)

 日本統治時代の1937年に台中市で生まれた証厳法師は、20代で養父を亡くしたことをきっかけに仏教への関心を深め、63年に出家。その後、66年に慈済基金会の前身となる「仏教克難慈済功徳会」を設立し、現在、世界70カ国以上で貧困者、被災者の救済活動に当たっている。

 証厳法師は台湾各界から多くの尊敬を集めており、野菜売りという「普通のおばさん」ながら20年間で孤児院などに1,000万台湾元(約2,800万円)以上を寄付し、昨年の同誌「100人」に選ばれ話題となった陳樹菊さん(60)も「証厳法師はあこがれ」と語る。

 なお、慈済基金会は東日本大震災でも、発生日の3月11日、直ちに総指揮センターを立ち上げて16日には被災地入りし、炊き出しなどの救援活動を展開した。