友達光電（ＡＵＯ）の彭双浪・執行副総経理は21日、中国・安徽省の合肥経済技術開発区で、100％子会社の景智電子（BriView）が建設している液晶テレビ組み立て工場が10月に生産を開始すると明らかにした。生産台数は月40万台、年産額は約200億人民元（約2,500億円）を目指す。これは同日、新竹科学工業園区（竹科）を訪れた王三運・安徽省長と会見した際に言及されたもの。22日付工商時報などが伝えた。
中国においてＡＵＯは、合肥工場以外に、単独出資で▽江蘇省蘇州市▽福建省アモイ市▽上海市松江区──に液晶ディスプレイモジュール工場を設置。地場家電メーカーとの合弁で▽四川省綿陽市、合弁先・四川長虹電子集団▽山東省青島市、海爾集団（ハイアール）▽広東省恵州市、ＴＣＬ王牌電器▽広東省中山市、緯創資通（ウィストロン）──に液晶テレビ用パネル後工程モジュール（ＬＣＭ）工場を設けている。
現在、中国で生産される液晶テレビのうち25〜30％は同社の液晶パネルを使用しており、ＡＵＯは今後も中国市場でのシェア拡大のため現地テレビメーカーとの提携や合弁を進める構えだ。
