ニュース 電子 作成日:2011年4月25日_記事番号:T00029571
ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)の曹興誠名誉董事長は22日、1月にシンガポール国籍を取得したことを公に認めた。シンガポールが二重国籍を認めていないため、既に中華民国籍は放棄している。曹氏は主に和艦事件(曹氏が対中投資規制に違反して中国江蘇省蘇州市に和艦科技を設立したなどとして背任罪などに問われた裁判)で台湾に心底失望したことが理由だと述べた。また、直轄市長選挙前日(昨年11月26日)に、連戦・国民党名誉主席の長男、連勝文氏が銃撃された事件で、「台湾は秩序がなさ過ぎる」との思いを抱いたことが決め手となったと説明した。23日付聯合報が伝えた。
曹氏は和艦事件について「動物園に入ってサルとけんかしている」ようで、5年にわたる裁判を「鼻があざだらけになり顔が腫れ上がるほどサルに殴られた」と痛烈に批判した。この裁判の間、シンガポール人の友人の協力により、2012年までの任意の時期に国籍取得ができるようシンガポール政府の計らいを受けたという。
曹氏はまた、台湾の司法制度を「何でもごちゃ混ぜにして、ミンチにする機械のようで、検察官が思うがままに(被告を)ひどい目に遭わせる」と形容し、曹氏のような企業家なら話を聞いてもらえるが、一般市民なら裁判に10年~20年かかることもあり得ると語った。
次期総統選への出馬を施明徳・民進党元主席から以前要請されたことも明らかにし、「真剣に検討したこともあったが、既に司法に失望しており人生の無駄遣いと考えた上、今やシンガポール人だ」と可能性を完全に否定した。
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