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医療現場の人手不足解消、看護師ら増員へ


ニュース 医薬 作成日:2011年4月26日_記事番号:T00029587

医療現場の人手不足解消、看護師ら増員へ

 行政院衛生署はこのほど、医療現場で人手不足による労働環境の悪化が問題となっていることを受け、病院での入院患者に対する看護要員の人数を現在のベッド4床当たり1人から3床当たり1人へと増員する方向で「医療機構設置標準」を見直す方針を固めた。これにより看護要員は3分の1ほど増員されることになる。年内にも公告の上、実施を目指す。26日付中国時報が伝えた。

 現行基準では、3交替制を基準にシフトを組むと、看護師1人当たり最高で16人の患者を同時に担当する計算となる。新基準により看護師を増員すれば、看護師1人当たり患者10〜12人と負担が軽減される見通しだ。

 ただ、中華民国護理師護士公会全国聯合会の呂月栄秘書長は、4床に1人という現行基準はあくまで病院設置の最低基準で、新基準が導入されても「現在と大きな変化はない」と慎重な見方を示した。

 呂秘書長によれば、看護要員の人数は病院の規模によっても異なり、ベッド数50床以上の病院では既に76%が3床当たり看護師1人の基準を満たしている。このため、新基準が採用されても人手不足の解消にはつながらない可能性がある。