ニュース 社会 作成日:2011年4月27日_記事番号:T00029610
「台湾でマグニチュード(M)14規模の巨大地震と高さ170メートルの大津波が発生する!」。こんな予言が、インターネット上で広まっている。地震は5月11日、津波は17日に発生すると予言されており、これを信じる人たちは既に避難の準備を始めている。
予言をしたのは台北在住の男性「王老師」(53)で、易経などを教える自称「救世主」だ。「王老師」によれば、大地震は易経の八卦から予測され、5月11日午前9〜12時の間に発生するという。台湾全土が震源地となり、埔里のM15が最大となる。総統府や台北101ビルなども次々に倒壊し、100万人以上が死亡するらしい。
また、17日にはニュージーランド南東600キロメートル沖に位置する南太平洋の海底で、4つの巨大プレートがせり上がり、南極、北米、南米にまで及ぶ巨大津波を引き起こすという。津波はフィリピンを襲った2時間後に台湾に到達し、その高さは170メートルにも。5月末には北回帰線を境に台湾は南北に分断されるというから、まさにSF級の大惨事だ。
これに対し中央気象局は、現在の気象状況に特に異常はなく、予言は科学的根拠のないデマだと批判。ちなみに地質学者によると、記録上で過去最大の地震は1960年にチリで起きたM9.5で、M14発生はあり得ないという。
とはいえ、王老師らは既に南投県埔里鎮で空き地や農地などを借り、避難用コンテナハウスの準備を進めており、その数は200個以上に上っている。ちなみに、内装やエアコンなどの設備も含めると、コンテナハウス1個の設置に掛かる費用は最低16万元。新北市三峡や、桃園の拉拉山、新竹内湾、嘉義中埔などにも設置されているようだ。
5月11日といえば、東日本大震災が発生してちょうど2カ月後。王老師自身も本気で信じているなら致し方ないが、不安をあおって何か企んでいるとしたら悪質だ。
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