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中台の漢方薬業界会合、産業連携を提言


ニュース 医薬 作成日:2011年4月27日_記事番号:T00029619

中台の漢方薬業界会合、産業連携を提言

 中台の漢方薬業界は26日、台北で合作交流会議を開き、1〜2種類の漢方新薬が国際認証を取得できるよう、パイロット項目方式で中台間の産業連携を進め、将来的な世界市場進出につなげていくことを提言した。27日付工商時報が伝えた。

 中台間では、濃縮漢方製剤の製法をめぐり、立場の違いが大きい。中国は煮沸によりエキスを抽出する伝統的手法を重んじるのに対し、台湾では科学的方法による濃縮製剤の製法が導入されている。こうした相違点は、漢方薬の国際市場進出に向けた中台協力の障害となっている。

 中国国家中医薬管理局台湾・香港・マカオ交流合作中心の王承徳主任は「容易な部分から先に着手することが可能だ。国際的に市場が存在する1〜2種類の漢方製剤や植物薬を手始めに、台湾の漢方薬メーカーと協力していきたい」と述べた。

 台湾の杏輝薬品工業(シンファー・ファーマシューティカル)の李志文董事長は「両岸(中台)は共通基準を定める必要があるが、(産業連携の)橋は先に相手に道を譲ってこそ、橋を渡りたい人が増える」と指摘し、中台間の譲歩が必要だとの認識を示した。