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阿里山鉄道が脱線・横転、中国人観光客5人死亡


ニュース 社会 作成日:2011年4月28日_記事番号:T00029641

阿里山鉄道が脱線・横転、中国人観光客5人死亡

 人気観光地、阿里山(嘉義県)の阿里山森林鉄路で27日正午過ぎ、300人近い乗客を乗せて走行していた列車に、線路脇の巨木が倒れぶつかり、脱線、横転する事故が発生した。中国人観光客5人が死亡、100人以上が重軽傷を負う大惨事となった。28日付中国時報などが報じた。


横転した阿里山鉄道の車両。同鉄道は09年の台風8号(アジア名・モーラコット)で深刻な被害を受け、全線停止となったが、昨年6月より神木線と祝山線で運行が再開されていた(27日=中央社)

 事故が発生した列車は、午後0時10分に神木駅から阿里山駅に向けて8両編成で出発、同17分ごろ、後方で木が滑り落ちるような音を聞いた運転士が振り返って確認したところ、10メートルを超える巨木が倒れ、最後尾の7、8号車にぶつかったという。これを見て急ブレーキをかけたため同2車両が脱線、続いてちょうど橋の上を通過中だった5、6号車が横転し、約3メートル下に転落した。

 現場を調査した嘉義地検は、事故について現時点で自然災害によるものとしている。しかし、旅行ガイドからは、「政府が今年から小型バスによる送迎を制限していることから、阿里山鉄道の輸送能力が不足し、本来10分かかる行程を5〜6分で走行していた」との証言もあり、政策が事故を引き起こしたとの見方も浮上している。

 なお、今回の事故で中国人観光客が死亡したことを受け、頼瑟珍・交通部観光局長は「阿里山の観光業に短期的に影響が出る」としたものの、中国人観光客の自由旅行開放には影響しないと語った。