ニュース 石油・化学 作成日:2011年4月28日_記事番号:T00029663
国光石化科技(KPTC)の大型石油化学プラントの台湾での建設が見送られたことを受け、台塑集団(台湾プラスチックグループ)による第6ナフサ分解プラント(六軽、雲林県麦寮郷)の第5期拡張計画が無期限延期される可能性が高まっている。28日付経済日報が消息筋の見方として伝えた。
消息筋は「総統選が近くなり、国光石化も第6ナフサ5期もこの時期に推進すれば政治的なターゲットになりやすい。台プラは国光石化から学ぶ教訓もある上、地元雲林県での住民の支持を得られておらず、第2段階の環境影響評価審査を強行すれば、相当のリスクに直面することになる」と指摘した。
台プラはひとまず、第6ナフサ第4期拡張計画の「環境差異影響評価」の通過に全力を挙げ、第5期拡張計画については、しばらく動静を見守らざるを得ないと判断しているもようだ。
環境差異影響評価は、いったん環境影響評価を通過した案件について、投資計画の変更に伴い、当初計画と環境への影響を比較するものだ。台プラは大気汚染要素に変動が生じない前提で、汚染物質の排出が多い石油精製工場を閉鎖し、新たに高付加価値のプラントを設置する方向で検討している。
台プラは一方、第5期拡張計画に含まれていた太陽電池用ポリシリコン工場への投資計画を第4期計画に一部前倒しする方針も固めたもようだ。第5期拡張計画の残る部分については、投資先が海外に変更される可能性も出てきた。
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