ニュース 社会 作成日:2011年4月29日_記事番号:T00029668
高雄市の卓さん(女性)と台南市の徐さん(男性)は2008年に知り合ったカップル。卓さんは身ごもっており、昨年1月6日に挙式することになっていた。結婚式の招待状も発送し、32卓の披露宴を開く予定だったのだが……。
台湾では結婚3日後に夫婦が妻の実家に里帰りする習慣がある。その際には夫側の親族が招待され宴会を催すことになっており、当初、徐さん側の親族は6卓、つまり60人が出席することになっていた。
ところが挙式前日、徐さんが突然「出席者は6人だけ」と言い出したことから、両家の間で言い争いに。怒った徐さんは、「結婚は2人の問題だ。君は結婚するかどうかよく考えろ!」と卓さんに捨てぜりふを吐き、電話を切った。
翌朝、徐さんたち新郎一行は新婦を迎えるため、車6台に分乗して台南から高雄へ。だが、卓さんの自宅に到着した徐さんを思わぬ状況が待っていた。新婦は化粧もせず、ウエディングドレスも身に付けず、普段着のジーパン姿のままだった。徐さんが前日の捨てぜりふを謝らなかったので、卓さんは「結婚を考え直した」という。卓さんの父親も徐さんに対し「おなかの子は堕ろす。お前はもっといい嫁をもらえばいい。娘はもっといい人に嫁がせるから」と言い放つ始末。仲人だけでなく警察までもが仲介したが効果はなく、結局、当日の結婚式はドタキャンに。3週間後、2人は婚約を破棄し、結納金10万台湾元は徐さんに返された。
面目丸つぶれの徐さんの怒りは収まらない。高雄地方法院(地裁)に卓さんを相手取り、精神的損害の慰謝料100万元を含む141万元の賠償を求める訴えを起こした。しかし裁判官は、卓さんが後になって公証結婚を申し出たものの拒否したことや、すぐに別の女性と結婚していることから、精神的な苦痛を受けたという徐さんの言い分を却下。過失は双方にあったと判断し、卓さんは喜餅(結婚式の引き出物のお菓子)の代金9万元のみ賠償するよう命じる判決を下したのだった。
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