ニュース 社会 作成日:2011年4月29日_記事番号:T00029670
人気観光地の阿里山を走る阿里山森林鉄路で27日、観光列車が脱線、横転し、中国人観光客5人が死亡、113人が重軽傷を負った事故で、事故原因はシロアリと木材腐朽菌による腐食で木が倒壊し、列車を直撃したためとみられることが分かった。29日付聯合報が伝えた。
問題の木は幹が大きく裂けていることが分かる(29日=中央社)
嘉義地検は28日、鉄道専門家、森林学者とともに現場検証を行い、木の幹が倒壊して列車を直撃したとの運転士らの証言から、事故原因を暫定的に特定した。倒壊したブナ科の巨木は樹齢が100年を超えているとみられる。
検察はまた、事故当時の列車は制限速度の時速20キロを守っており、乗客も定員以内だったとして、人為的な原因を否定した。
阿里山森林鉄路は、日本統治時代に木材運搬用に敷設された鉄道がルーツで、近年は線路の老朽化が目立ち、2009年の台風8号(アジア名・モーラコット)で深刻な被害を受け、全線で運休したものの、昨年6月から一部で運転が再開されていた。
事故多発を受け、同鉄路の存廃問題が再浮上するのは必至だ。行政院農業委員会は「阿里山森林鉄路は貴重な歴史文化遺産であり、軽々しく廃止を口にすべきではない」と主張したが、専門家からは慎重な意見が相次いでいる。
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