ニュース 商業・サービス 作成日:2011年5月2日_記事番号:T00029723
容器(マイカップ)を持参して飲料を購入した場合に割引などの優遇が受けられる制度が1日、飲料チェーンやファストフード、コンビニエンスストアなど150ブランド1万6,000店舗で始まった。消費者からは「1カ月で90台湾元(約260円)節約でき、環境保護にもつながる」など歓迎の声が聞かれた。昨年から1杯につき3元引きを先行導入しているセブン−イレブンは、現在2%ほどの利用者が今後2〜3割まで増えると見込む。2日付蘋果日報などが報じた。
「マイカップは洗うのが面倒」という消費者も。外食の雰囲気が損なわれる面もあり、利用はケース・バイ・ケースとなりそうだ(1日=中央社)
行政院環境保護署(環保署)は今年1月、「一次用外帯飲料杯源頭減量及回収奨励金実施方式(使い捨て持ち帰り飲料容器の原料削減とリサイクル奨励金に関する実施要綱)」を公表。これに基づき、4月末までに108ブランド1万4,500店舗がマイカップ持参者に対する独自の優遇内容を打ち出した。残る40ブランド余り1,500店舗は、当面2杯分の回収で1元を還元する同要綱の規定が適用され、今後1カ月以内に自社の優遇内容を定めなければならない。なお、この優遇制度の実施店は、朝食店を除く、2店舗以上出店している業者が対象となっている。
購入時の割引、最高10元
各業者の優遇措置は、▽スターバックス、飲料10元引き▽伯朗咖啡(ミスターブラウン・コーヒー)など、同5元引き▽85度C・ミスタードーナツ・大手コンビニエンスストア、同3元引き──など購入時の割引のほか、▽マクドナルド、マイカップ持参での購入1杯に付き1ポイント付与し5ポイントたまれば30元の飲料と交換▽ケンタッキーフライドチキン、同様に5ポイントで32元の飲料と交換▽バーガーキング、同様に10ポイントで30元の飲料と交換──などがある。消費者からは「ポイント方式はポイントカードの持参が面倒だ」と不満の声もある。
セブン−イレブンの台北市のある店舗では同日、マイカップ持参者は3〜5%だったという。蘋果日報によると、セブン−イレブン、マクドナルド、怡客咖啡(イカリコーヒー)などでは来店者30人以上のうち2人ほどがマイカップを持参していた。
違反店1割超、罰金は最高30万元
環保署は1日、1,112業者を対象に検査を実施し、規定に違反していた173業者に改善を求めた。軽微な違反だった店舗は1週間以内に再検査を受け、改善が見られない場合には6万元以上、30万元以下の罰金が科される。今回、違反が見られたのは、▽85度C・モスバーガーなどの一部店舗、「マイカップ持参で優遇」の明示なし▽イカリコーヒーなどの一部店舗、同内容表示の文字サイズが2センチメートル未満で小さ過ぎる▽持ち帰り飲料チェーン「歇脚亭(Share Tea)」などの一部店舗、割引など優遇措置の未導入──など。
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