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極薄ガラスクロス参入相次ぐ、モバイル端末PCB向け需要で


ニュース その他製造 作成日:2011年5月4日_記事番号:T00029768

極薄ガラスクロス参入相次ぐ、モバイル端末PCB向け需要で

 ガラス繊維メーカーの富喬工業(フルテック・ファイバー・グラス)や建栄工業材料(バオテック)は、タブレット型パソコンやスマートフォンなど軽量薄型製品の人気を受け、ハイエンドのHDI(高密度多層)基板に用いる極薄ガラスクロスの認証取得を急いでいる。4日付電子時報などが報じた。

 張元賓・富喬工業董事長によると、ハイエンドのガラスクロスは日本企業が市場の80%を握っているが、東日本大震災を受け顧客に調達先分散の動きが出ていること、また日東紡など日本大手が生産能力増強を計画していないことから、台湾メーカーにとって参入に有利な状況となっている。

 富喬工業は今年、ガラス繊維(ヤーン)の年産能力を7万5,000トンから8万1,000トンに、新たに設置するガラスクロス第2工場は第1工場の800万平方メートルを上回る規模とする計画だ。建栄工業は7月にガラスクロスの製造設備120台を搬入し、500台になった時点で月産能力が450万〜500万平方メートルから650万平方メートルに拡大する見通しだ。