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李登輝前総統、総統選敗北の不安から不眠に


ニュース 政治 作成日:2007年10月4日_記事番号:T00002977

李登輝前総統、総統選敗北の不安から不眠に

 
 独立派の政治誌「新台湾新聞週刊」の最新601号によると、李登輝前総統が民進党の総統選候補者、謝長廷氏の敗北を心配するあまり、夜眠れないことが多くなっている。
 
 李前総統は、謝氏の台湾独立をめぐる政治哲学や、過激なスローガンを叫ぶことなく実務的に政策課題を推進する手法を高く評価している。しかし、ペアを組む副総統候補にもともと意中ではなかった蘇貞昌前民進党主席を押し込まれたことや、陳水扁総統が自ら先頭に立って台湾名義での国連加盟運動を推進していること、游錫コン主席(コンは方2つに土)が「正常国家決議文」に「国号の台湾への変更」の文言を入れることを強硬に主張して原則的独立派で主導的地位を得ようとした動きなど、謝氏が求心力を発揮できない状況になっていることを憂えている。
 
 また、民進党による国連加盟の住民投票を総統選挙を同時に実施する方針は、中国が米国の対台湾政策に圧力を掛ける口実となるばかりでなく、米国の台湾関係法の基礎を揺るがす懸念すらあり、こうした状況が有権者の失望を招く恐れを懸念している。