ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年5月4日_記事番号:T00029783
交通部数拠所の統計によると、4月の新車登録台数は2万6,278台で、前月比26%(前年同月比0.7%増)の急減となった。春節(旧正月)と大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月の「鬼月」を除くと、過去1年で最低となった。東日本大震災の影響により日系車で部品が不足し市場への供給台数が減っていること、および、多くの消費者が新車の品不足を見越して3月に前倒しで購入に踏み切っていたことが要因だ。4日付中国時報などが報じた。
品不足、深刻ではない=和泰
震災の影響を受け、トヨタ車販売の和泰汽車、裕隆日産汽車、台湾ホンダの日本車代理3社は4月、新車登録台数が前年同月比14〜30%の大幅減となった。シェアも3社合計で3月は50.3%だったのが4月は42.5%と7.8ポイント縮小した。
ただ、和泰集団傘下でトヨタ車を中心に生産する国瑞汽車は4月26日から6月3日まで50%減産を実施中だが、和泰汽車は4月の新車登録台数が依然7,600台を維持しており、品不足はそれほど深刻ではないと強調している。
裕隆日産も5月は4月の1.4倍となる2,700台の販売目標を掲げており、生産ラインでの残業による増産の可能性もあるという。
一方、三菱車販売の中華汽車工業(チャイナ・モーター)は前年同期比2%増の3,817台でシェアも3月の13.7%から14.5%に伸ばした。これについて同社は、三菱自動車の部品生産拠点が西日本にあり、震災の影響が小さかったためと説明した。
なお4月の新車登録台数は市場予測の2万5,000台を若干上回っており、ある自動車ディーラーも、日本からの部品供給状況がこれ以上悪化しなければ、5月の新車販売市場は前月比横ばいまたは小幅成長もあり得るとみている。
震災・ぜいたく税で市場に変動
トヨタ、日産、ホンダが品不足によりシェアを落とした一方、BMWやベンツなど輸入高級車が販売台数を伸ばした。6月にも見込まれるぜいたく税導入を前に駆け込み購入が増えており、特にBMWは4月の販売台数が1,277台と前年同月比で2倍となり、シェアも4.9%を獲得して6位に食い込んだ。
韓国・現代自動車(ヒュンダイ)も1,255台と前年比73.3%増の大幅増を記録した。同ブランド台湾総代理店、南陽実業は今後シェア5位入りを目指すと表明している。
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