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女子プロのヤニ・ツェン目指せ!小学生にゴルフブーム


ニュース 社会 作成日:2011年5月5日_記事番号:T00029785

女子プロのヤニ・ツェン目指せ!小学生にゴルフブーム

 女子プロゴルフの世界ランキングで現在1位に立っている曽雅妮(ヤニ・ツェン)選手の活躍も手伝ってか、近年、台湾の小学生の間でゴルフブームが起きている。子どもにゴルフを習わせる親が増えている、というのがより正確だが、需要を反映して多くのゴルフクラブが子ども向け教室を開講している。

 一昨年から4~12歳の児童を対象にしたクラスを開講している新北市新店のゴルフクラブでは、生徒数は当初の週に約40人から現在は約150人と4倍近くに増えている。

 平均的な児童クラスは、週1回(約2時間)20回コースで、受講料は1時間800~1,000台湾元。さらに子ども用ゴルフセットの値段は6,000~1万2,000元で、やはり一般的な習い事に比べて格段に高く、親が医師や中小企業の経営者、金融関係など裕福な家庭の子どもが大半だというのもうなずける。

 ただ、コーチの黄彦智さんによると、将来プロを目指しているのはごくわずか。社交性を養い、将来の職場や人脈開拓で役立つようにと、親が習わせるケースが大半らしい。

 子ども2人にゴルフを習わせている保護者は、接待ゴルフの普及を挙げ、「お絵かきやピアノなどより役に立つ」と実用性を指摘する。そのほか「今はゴルフをする社長が多いので、ゴルフの上手な社員はよりチャンスに恵まれる」「ゴルフなら親が年を取っても一緒にプレーできる」「自然に接することができ、健康にもよい」「ほかのスポーツに比べてけがが少ない」など、親の思惑はさまざまだ。

 保護者が発起人となってゴルフチームを結成している小学校も。台北市の仁愛国小チームは、当初10人余りだったメンバーが50人に増えるほどの人気だ。

 ゴルフは2016年オリンピックから正式種目となる。裾野が広がれば台湾人のメダルラッシュもあり得るか。