ニュース その他分野 作成日:2011年5月5日_記事番号:T00029813
経済誌『今周刊』最新750号が株価時価総額を基準にまとめた2011年の両岸三地(中国、台湾、香港)企業の1,000社ランキングで、台湾企業は106社がランクインしたものの3年連続での減少となった。全体として台湾企業の存在感が低下している傾向は否めないが、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)発効を受けて、ランクイン企業数は再来年から再び増えるという予測もある。中央社などが5日報じた。
TSMCは台湾企業で唯一、20位内にランクインした(5日=中央社)
同調査は、台湾、香港、上海、深圳の各証券取引所に上場する企業の株価の、4月22日の終値を台湾元に換算してまとめたもの。
上位1,000社に入った台湾企業は一昨年が122社、前年は111社と減少が続き、100社割れも目前の状況だ。中国企業も2年前の622社から今年は571社へと約9%減少した一方、香港企業は同256社から323社へと26%の大幅増となった。
上位50社、台湾企業が躍進
ただ上位50社に限定すると、台湾企業はハイテクと石油化学産業から8社がランクインし、前年の5社から増加した。
台湾企業の首位は、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)で、時価総額1兆8,373億台湾元(約5兆2,000億円)の13位(前年14位)だった。台湾2位はEMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手、鴻海精密工業の1兆600億元(26位)、3位はスマートフォン台湾最大手、宏達国際電子(HTC)の1兆300億元(27位)だった。
42位には通信キャリア最大手、中華電信がランクインし、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の主要4社も50位入りした。順に、▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)、30位▽南亜塑膠工業(ナンヤ・プラスチックス)、44位▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、45位▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー)、49位──。
なお、全体ランキングでは上位から、▽1位・中国石油天然気、9兆4,872億元▽2位・中国工商銀行、7兆4,592億元▽3位・中国建設銀行、6兆9,358億元▽4位・HSBCホールディングス、5兆5,353億元▽5位・中国移動通信(チャイナ・モバイル)、5兆3,698億元──となった。中国移動以外は、金融機関6社と石化3社が上位10社を分け合った。
中国商機、「企業規模の拡大を」
この調査結果について、台湾大学経済系の林建甫教授は、ECFA発効によって、従来規制されていた中国の産業分野や市場にも参入できるようになったと評価。中国の巨大市場を狙うためには、資本提携や合併・買収(M&A)を加速させて企業の規模を拡大すべきだと提言した。
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