ニュース 社会 作成日:2011年5月6日_記事番号:T00029815
「バス停の路線図を見るのが恥ずかしい。何とかして!」——台北市で若い女性からこんな声が上がった。はてさて、路線図を見ることが、なぜそんなに恥ずかしいのか?陳情を受けた李新・台北市会議員が5日、実際に市内のバス停でシュミレーションを行ってみたところ…。設計ミスともいえる、ある問題点が発覚した。
台北市内の一部バス停では、路線図が一面に貼られた壁の前にベンチが設置される構造になっている。そのため、下の方の路線図を見ようとすると、ベンチに座っている人が邪魔になる。かといって、「ちょっとどいて下さい」と座っている人を立たせるのも申し訳ない。
とはいえ、路線図の文字は小さいので、近づかないと見えにくい。身を乗り出して見ると、座っている人との距離は十数センチにまで縮まる。そのとき、座っている人の視線が、路線図を見ようとする人の胸元にばっちり当たってしまう。女性が「恥ずかしい」というのはこのことだった。
シュミレーションでは、「路線図を見る人」に胸元の開いた服を着た女性を、「ベンチに座る人」に高齢の男性を配置したところ、女性が身を乗り出した際、胸の谷間が丸見え状態になることが分かった。男性は壁と女性の間で板挟みになり、身をよじることもできない。場合によっては見たくなくても目に入ってしまい、女性からあらぬセクハラ容疑を掛けられかねない。
こんな気まずい状態を解決するため李市議は、路線図を見やすく改善するよう台北市政府に要求。同市交通局は、路線図をベンチの両側に移動させるなど1カ月内に改善プランを提出し、年内には406カ所すべてで修正を完了する方針だという。
しかしこの問題、バスを利用する女性が胸元の開いた服装を避ければいいだけのことではないのか、という気もする。
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