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漢方薬の調剤担当者、研修50時間義務付けへ


ニュース 医薬 作成日:2011年5月6日_記事番号:T00029826

漢方薬の調剤担当者、研修50時間義務付けへ

 行政院衛生署中医薬委員会の黄林煌主任委員は5日、台湾全土にある漢方診療所3,210カ所のうち、薬剤師を置いているのは10カ所に満たない現状を改善するため、専門資格を持たない調剤担当者に少なくとも50時間の研修の受講を義務付ける方向で検討に入った。6日付自由時報が伝えた。

 現行の医薬制度では、資格として存在するのは、西洋医学の薬剤師だけで、漢方薬剤師という資格は存在しない。このため、調剤担当者の多くは法律上「漢方薬の見分け能力を確かに備えた者」というあいまいな扱いとなっている。薬剤師がいる漢方診療所も、医師の配偶者がたまたま薬剤師だったといったケースがほとんどだ。

 邱文達衛生署長は「制度を設ける必要があり、年内に制度確立を目指したい」と述べた。

 黄主任委員は私見として、調剤担当者には少なくとも50時間の研修が必要だとの認識を示した。研修実施の時期などについては、今後漢方医団体や薬剤師団体などと協議の上で決定する方針だ。