ニュース 電子 作成日:2011年5月6日_記事番号:T00029843
台湾積体電路製造(TSMC)は5日、中部科学工業園区(中科)の12インチウエハー工場「Fab15」で、今年第4四半期に28ナノメートル製造プロセス製品を前倒しで量産に入るとの見通しを示した。設備投資の推進を通じて、2015年段階で年産能力を8インチ換算で2,000万枚と、現在の2倍とする計画だ。6日付電子時報などが報じた。
Fab15では既に設備の据え付けに着手し、第3四半期に生産を開始する。また、新竹科学工業園区(竹科)の12インチ工場「Fab12」でも第5期が小規模な量産を行っており、第6期が上半期中に着工、第7期は来年に建設する予定だ。南部科学工業園区(南科)の「Fab14」も第4期が今年末に量産に入る見通しで、これらにより同社は12インチウエハーの月産能力が今年末に30万枚に達し、引き続き業界をリードする。
中国・上海でも8インチ工場の「Fab10」が第2期を建設中で、来年末に月産能力が11万枚に達する見通しだ。
なお同社は昨年、総年産能力が8インチ換算で1,000万枚に達した。15年に達成を期する2,000万枚は、8インチウエハーを横に並べた場合、中山高速公路(国道1号、基隆〜高雄)10本以上の長さ4,000キロメートルとなる。
注目の18インチ工場計画は13〜14年に試験生産ラインを設置し、15〜16年に中科で量産に入る計画だ。
「顧客の離脱1社もなし」
5日の年次技術フォーラムで、陳俊聖・同社世界営業マーケティングシニア副総経理は、同社の顧客は10年前より68%増の540社に上り、150種類の製造プロセスで8,300種類の製品を供給していると説明。「重要なのは、当社と関係を断った顧客が1社もないことだ」と強調した。
陳副総経理はまた、科学技術製品が▽マンマシンインタフェース▽デジタルメディア▽産業環境多様化──の3方向に発展しており、TSMCにとって大きな成長動力になっていると指摘した。
マンマシンインタフェースの統合では、グラフィックスやMEMS(微小電子機械システム)、イメージセンサーなど電子部品が需要がさらに高まるとの見方を述べた。デジタルメディアについては、テレビが100万台普及するのに10年もの時間がかかった一方、アップルのiPadは3週間で成し遂げたことを挙げ、「これがまさにデジタルメディアの力量だ」と期待感を示した。
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