ニュース 社会 作成日:2011年5月9日_記事番号:T00029847
日本統治時代に当時アジア最大級の利水ダム「烏山頭ダム」を建設した日本人技師、八田與一氏の功績をたたえる記念公園が8日、同ダム近くの台南市官田区にオープンした。同日行われた式典には馬英九総統のほか、日本からも森喜朗元首相ら300人余りが出席した。9日付中国時報などが伝えた。
復元された宿舎のドアを開ける馬英九総統(右2)と孫の八田修一氏(右3)ら(8日=中央社)
石川県の出身で台湾総統府の水利技師だった八田氏は、1920〜30年に烏山頭ダム、さらに約1万6,000キロメートルにおよぶかんがい用水路「嘉南大圳」を整備。荒地だった嘉南平野を台湾随一の穀倉地帯に変えた。八田氏は亡くなった後も台湾人の尊敬を集め、命日である5月8日には毎年慰霊祭が開かれている。
「八田與一記念公園」は約4ヘクタールの敷地に八田氏が住んだ当時の職員宿舎や庭を復元。また、遺族の協力を得て関連資料や家具なども展示されている。宿舎は一般公開され、八田氏の銅像とともに観光資源と期待されている。入場料は50台湾元(約140円)。
同日行われた記念式典では、八田氏の孫の修一氏が「建設に携わった日台の関係者に感謝したい」とあいさつした。馬総統は台湾が日本に割譲された歴史は悲劇だが、日本統治時代のインフラ建設などの貢献は否定できないと述べ、「私は反日派ではなく友日派だ」と強調した。
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