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「両岸交流を実務的に推進」、蔡主席が表明


ニュース 政治 作成日:2011年5月9日_記事番号:T00029849

「両岸交流を実務的に推進」、蔡主席が表明

 野党・民進党の来年1月の総統選公認候補、蔡英文主席は6日、当選した場合の対中関係について、「開放かつ実務的な態度で両岸(中台)交流を進める」と発言した。その上で中国に対し、「国民党が永遠に政権の座に居れるわけではないことを理解すべきだ」と述べ、民進党との交流推進を呼び掛けた。9日付中国時報などが報じた。


蔡主席が果たして中台関係の定義を明確に表明することはあるのだろうか(6日=中央社)

 蔡主席は、馬英九政権が対中交流の基礎とする「一つの中国、それぞれの解釈」の「1992年の共通認識(92共識)」に反対の立場を表明しているが、この日は「92共識」に対し「既に何度も見解を表明したため改めて説明はしない。両岸関係は前を見なければならない」とのみ語った。

 蔡主席の発言に対し、范姜泰基・総統府報道官は7日、「蔡主席の両岸政策テーゼは依然空論で、台湾人民をどの方向に導こうとするのかが見えない。馬総統の両岸政策を継続したいのであれば『92共識』に反対すべきでない」と述べ、中台関係の定義を明確にしない姿勢を批判した。

 なお、賈慶林・中国全国政治協商会議(政協)主席は7日、「両岸の間に『台湾独立反対、92共識堅持』の共通の政治的信用の基礎がなければ交流も協力もない」と述べ、中台交流の維持は「92共識」を認めることが大前提との立場を強調した。