ニュース 政治 作成日:2011年5月9日_記事番号:T00029854
世界保健機関(WHO)が昨年9月、台湾の国際条約上の地位を「中国の一省」と扱うよう求める「作業準則」を秘密文書として加盟国に通達していたことが分かった。管碧玲立法委員(民進党)が国際機関から提供を受けた機密文書として明らかにした。9日付自由時報が伝えた。
外交部も、自由時報の報道で政治的立場に関する部分は絶対に受け入れられないと表明。WHOに厳重な抗議を行う考えを示した(9日=中央社)
問題の文書は、陳馮富珍(マーガレット・チャン)事務局長(香港籍)の事務室主任名義で発せられたもので、管立法委員は「機密扱いにはなっているが、台湾に友好的な国際機関が『看過できない』として、内部文書を明らかにしたものだ」と説明した。
文書は「国際保健規則(IHR)に基づき、WHO事務局は台北当局(台湾)と直接連絡を取ることができるが、連絡はWHO事務局内部の連絡担当者と行う場合に限られる」と規定。WHOのいかなる部門であれ、台湾側から公文書を受け取った場合には、内容のいかんを問わず、すべて連絡担当者に回付することとし、直接回答してはならないとしている。
このほか、「WHOのすべての文書には、『中国台湾省』という名称を使用しなければならず、台湾省に関するデータはすべて中国の下部分類として扱い、国家として見なしてはならない」としている。
WHOの年次総会に当たる世界保健総会(WHA)は、今年も今月16日から24日までの日程でスイス・ジュネーブで開かれることになっており、馬英九政権は台湾が「中華台北(チャイニース・タイペイ)」の名称でオブザーバー参加すると説明してきた。
今回の問題の発覚を受け、楊永明行政院新聞局長(報道官)は、邱文達・行政院衛生局長がWHAに参加する際、抗議を行うと強調した。
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