ニュース 政治 作成日:2011年5月10日_記事番号:T00029878
世界保健機関(WHO)が昨年9月、台湾の国際条約上の地位を「中国の一省」と扱うよう求める「作業準則」を秘密文書として加盟国に通達していた問題で、馬英九政権は9日、秘密文書の内容を早期に把握していたことを認めた。10日付自由時報などが伝えた。
馬英九総統は同日、WHAに台湾から出席する邱文達衛生署長がWHO文書で「ミニスター(大臣)」と呼称されていることを挙げ、「中国のミニスターと対等に座るのは、過去38年間で初めてで、国家の尊厳をここまで勝ち取った」と全く逆の趣旨の説明を行った(9日=中央社)
文書をすっぱ抜いた管碧玲立法委員(民進党)は同日、「馬政権は事実を知りながら秘密にし、抗議もしなかった。国格の尊厳はどこに行ったのか」と厳しく批判。野党陣営から同様の声が相次いだ。
台湾は今月16日から24日までの日程でスイス・ジュネーブで開かれるWHO年次総会の世界保健総会(WHA)にオブザーバー参加する。
これについて管立法委員は、「もし文書を明らかにしなければ、馬政権は(通達内容を)黙って受け入れていたはずだ。これは(中国を)宗主国とするモデルではないか。このままWHAに参加しても、中国の鳥かごに閉じ込められているに等しく、どんな抗議を行っても弱々しいかごの中の鳴き声にすぎない」と指摘した。
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