ニュース 電子 作成日:2011年5月11日_記事番号:T00029934
宏達国際電子(HTC)は10日、同社初のタブレット型パソコン「Flyer」を台湾で正式発表した。台湾ではアップルの「iPad2」とほぼ同時期の5月末から6月にかけての発売が見込まれるが、iPad2よりも割高なため、にどこまで対抗できるのか注目される。11日付工商時報などが報じた。
スマートフォンでは飛ぶ鳥を落とす勢いのHTC。タブレットでも成功を再現できるか(HTC提供)
FlyerはOS(基本ソフト)にグーグルのアンドロイド2.3を採用した。最新の3.0を 選ばなかったのは、HTC独自のユーザーインターフェース(UI)「HTC Sense」との調整が間に合わなかったためとみられており、同社は改善を進めた後で3.0製品を発売したいとしている。
iPad2との比較では、同じ16GB(ギガバイト)機種の場合、iPad2のWi−Fiモデルは1GHz(ギガヘルツ)のダブルコアプロセッサ搭載、9.7インチディスプレイで499米ドル、一方Flyerは1.5GHzシングルコアプロセッサ搭載、7インチディスプレイで台湾では1万7,900万台湾元(約5万1,000円)、米国では499米ドルで、明らかにiPad2より割高となる。さらに、米家電量販最大手、ベスト・バイでの予約販売価格は台湾元換算で1万5,000元以下で、台湾で購入する場合は米国よりも18%も高くなる。
FlyerはHTC独自のペン入力技術、「HTC Scribe」も搭載しているが、ペン価格は2,000元以上、ベスト・バイでの予約販売では別売りだった。この価格では消費者に敬遠される恐れもあ
る。
3大キャリアで販売
台湾では、中華電信、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)、台湾大哥大(タイワン・モバイル)の通信キャリア大手3社が、インターネット利用プランとのセットで販売する。3大手が同一製品を取り扱うのは、iPhone4に続く2例目だ。3社とも1万台以上の販売を見込んでいる。
HTCは販売拡大に向けて、動画ダウンロードサービス用アプリケーション「HTC Watch」向けに、映画を楽しめるストリーミングサービスを6月に開始する予定だ。初期はハリウッド映画500〜600本を用意し、クレジットカード払いによるを通じて配信を受けられるようにする。
次期機種はLTE対応?
なお、電子時報が外電の報道を引用して伝えたところによると、HTCはタブレットの次期機種として、4G(第4世代)移動通信規格「LTE(ロング・ターム・エボリューション)」対応で、10.1インチディスプレイ、アンドロイド3.0OSの「Puccini」を、米AT&Tを通じて発売することを計画しているという。ただ、HTCは同情報が正確か否かについてコメントしていない。
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