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太子汽車の身売り難航、裕隆が拒否か


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2007年10月4日_記事番号:T00002994

太子汽車の身売り難航、裕隆が拒否か

 
 財務危機の太子汽車をめぐり、同社の許勝発董事長らは身売り先を求めて接触を続けているが、裕隆集団の厳凱泰執行長に申し入れを拒否されるなど、交渉は難航しているとの情報が流れている。旺旺集団にも支援を求めたとの情報もある。身売り交渉が不調に終わった場合には、債権銀行団が太子汽車の経営を許氏一族から引き継ぐ可能性が指摘されている。4日付経済日報が伝えた。

 ただ、債権銀行の合作金庫銀行関係者は3日、「身売りの話は聞いていない」とした上で、もし出資構成に変更がある場合でも債権に影響を与えてはならず、大株主の変更は好ましいとは考えていないと指摘した。

 太子集団は傘下の万泰銀行の株価暴落によって多額の含み損を抱えたことで財務危機が浮上した。業界関係者は、身売りが順調に進むにはスズキとの提携関係維持が最大のポイントで、同社の支援がなければ身売り先の確保は困難ではないかと指摘した。

 太子集団は債務償還に向け、債権銀行との間で2年以内に台北県の土城工場、三重本社などを処分することで合意している。土城工場売却後は苗栗県三義郷の遊休地に工場を移転する方向で検討中だ。