ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2011年5月12日_記事番号:T00029965
中国鋼鉄(CSC)と住友金属が合弁でベトナム南部バリアブンタウ省に薄板工場を設置する計画について、杜金陵CSC執行副総経理は11日、「6月に基礎工事に着手、2012年末までに完成、翌年明けから生産を開始できる」との見通しを示した。年産量は120万トン規模を計画しており、現地および東南アジアの自動車、家電市場で商機獲得を狙う。12日付工商時報が報じた。
杜副総経理によると、現在も地元政府などと協力して用地買収問題に取り組んでいるが、交渉は順調に進んでおり、今月中旬にもホーチミン市内にある事務所をバリアブンタウ省ミースアン工業区内に移す予定だと説明した。
また工商時報によると、CSCと住金による合弁会社「China Steel Sumikin Vietnam Joint Stock Company(CSVC)」の翁朝棟・董事長兼総経理が2月末にベトナムに着任し、着工に向けた準備を指揮しており、建設実現への意気込みを示すべく、事務所移設と同時に建設チーム75人とともに現地入りする見通しだ。
CSCと住金は09年、ベトナム政府よりCSVCの設立認可を取得。投資総額は11億5,000万米ドルで、出資比率はCSCが51%、住金および住友商事など日系株主が40%、台塑集団(台湾プラスチックグループ)が5%となっており、その他、新光鋼鉄、春源鋼鉄も出資している。
なおCSVCは11日、ベトナム薄板工場建設のための設備や重機の輸送などに関して、物流業者の発達国際物流と契約を締結した。
CSC、インド展開も拡大
CSCはインドでも首都ニューデリーで6月末に事務所を開設する予定だ。杜副総経理によると、同事務所は現地の法規や投資規定に関する調査を行うと同時に、現地の電磁鋼板顧客との関係を強化する役割も担う。
またインドでは裁断センターの設置も計画、現地業者1〜2社と提携交渉を進めている。同センターではインドの巨大な自動車・家電市場をターゲットに、主に冷延製品と高級めっき製品の加工を行う予定だ。
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