ニュース 社会 作成日:2011年5月13日_記事番号:T00029970
12日午後1時15分頃、新北市新店区中央路で高さ約50メートルの竜巻が発生。竜巻は自動車、街路樹、農作物などに約1キロメートルにわたって被害を与え、2〜3分間後に消滅した。北部で竜巻が観測されるのは極めて珍しく、目撃した多くの市民がこの奇観を撮影し、動画サイトにアップした。
新北市で発生した竜巻。北部での発生は気象局の記録にも残っていないという(12日=中央社)
台湾では年に平均1〜2回竜巻が発生するが、その多くは台南市や高雄市、屏東県市など南部の平原地帯に集中し、高層ビルが密集する北部は、地形的に竜巻が発生しにくいという。
中央気象局によると、この日はちょうど、正午前後に新北市烏来区で大型積乱雲が発達していたことと、気温がかなり上昇していたことで熱気の対流が活発となり、積乱雲が同市新店区へ移動したところで渦巻き状の気流が発生したとみられる。竜巻は陸上を水平に移動し、最後には竜が身をよじりながら空に昇るような形に変化して消滅した。
台湾大学大気学部教授によると、竜巻の等級(Fスケール)は、比較的威力の弱い「F1」レベルとの推測される。しかし、それでも竜巻が通過した駐車場では、フェンスが倒れ、飛んできた木の枝で窓ガラスが粉々に割れてしまった車も。1台の「レクサス」が空中で2回転するのを目撃した管理人は、「竜巻で車が吹き飛ばされてしまうかと思った」と恐怖を語った。250万元で1週間前に購入したばかりという高級車は、車体が完全にひっくり返った状態に。竜巻の最大の被害者は恐らくこの車の持ち主だろう。
このほか屋根瓦が吹き飛ばされ1メートル大の穴が開いた家屋も。もちろん、農作物もめちゃくちゃとなったが、人的被害がなかったのは不幸中の幸いといえる。
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