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呉駐米代表、「香港経験」にマイナス評価


ニュース 政治 作成日:2007年10月5日_記事番号:T00003005

呉駐米代表、「香港経験」にマイナス評価

 
 台湾の呉釗燮駐米代表は4日米バージニア州で講演し、中国に返還された香港の経験は、「台湾にとってマイナスだ」と述べ、一国二制度による中台統一に改めて否定的な考えを示した。中央社電が伝えた。

 呉代表は「中国政府は香港返還後に一貫して一国二制度による台湾の吸収統一を望んできた。しかし、香港の人権、自由、民主はいずれもどんどん後退している。香港の経験は台湾にとってマイナスであり、味わいたくない経験だ」と指摘した。

 呉代表はまた、台湾人が中国に拒否感を覚える原因として、貧富の差と強権政治を挙げ、「中国がもう一つの米国、英国へと変化を遂げようとすれば、拒否感は小さくなるだろう。中国が米国のように民主的な繁栄を目指すときには、台湾人民の願いを尊重しなければならない」と呼び掛けた。

 その上で、呉代表は「たとえ米国が台湾を承認していなくても、台湾は少なくとも事実上の独立国家だ。台湾の民主主義は活発で、経済も良好で、台湾人は国際社会に参加する資格があると感じている」と述べ、台湾が国連や世界保健機関(WHO)などの国際機関に加盟できないことに改めて不満を表明した。