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10日で男性客をとりこに、林森の詐欺クラブに「虎の巻」


ニュース 社会 作成日:2011年5月19日_記事番号:T00030084

10日で男性客をとりこに、林森の詐欺クラブに「虎の巻」

 10日間で男性をとりこにする「10天必殺技」とは何ぞや?これはホステス向けに作成された、客から金銭を搾り取るための「虎の巻」。18日に詐欺で摘発された台北市林森北路のクラブ「風華酒店」で見つかったもので、ホステスはこのマニュアルに従って次々と客を「愛の落とし穴」にはめていたことが分かった。

 同店は開業わずか10カ月で1億台湾元もの利益を上げていたというから、この虎の巻の効果は推して知るべし。主犯の翁銀霞容疑者(49、女性)やホステス9人を含む計16人が逮捕されたが、被害者は数百人に上るとみられる。

 虎の巻の教えは以下の通り。1日目はまず、中国にいる女性の仲間が、ターゲットとなる台湾人男性に電話を掛け、既婚・未婚などの個人情報を探る。2日目も女性から電話を掛け、2人だけのニックネームを付けて親密度を増し、店に来るよう誘う。

 3日目以降に店へ出向いた男性を待っているのは、電話の女性になりすました台湾人ホステス。Tバックよりもさらに露出度が高く究極の下着とも呼ばれるIバック(Cストリング)を着け、わざと胸を見せるなど、挑発的なサービスが提供される。ただし、この時点では、客は見ることはできても、お触りはダメ。5日目にはさらに刺激的なSM風サービスも。

 6日目以降、ホステスは「ノルマが厳しい」「実家に仕送りしなければ」などとウソ八百を並べて客の同情を買う手に。さらにデートで客との恋愛感情を紡ぎ、「家族が交通事故」などと言っては数万元をだまし取る。10万以上つぎ込んだ客には、肉体関係を許すという必殺技も。そのため、客はホステスが心から自分を愛していると思い込み、身請けするために大金を使い続けるというわけだ。

 源氏名「佳欣」の同店ナンバーワン、李意如容疑者(32)は、子持ちの人妻。容姿は月並みだが男性心理を知り尽くしており、月収は100万元を超えていたとか。男心をもてあそんだ彼女らホステスには、詐欺罪で5年以下の刑罰が待っている。