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大衆銀、米カーライルの出資が難航


ニュース 金融 作成日:2007年10月5日_記事番号:T00003009

大衆銀、米カーライルの出資が難航

 
 米投資ファンド大手のカーライル・グループからの出資受け入れを見込んでいる大衆銀行は4日、金融当局による認可の遅れを理由に、今月29日までに認可が得られない場合には月末の役員改選を延期すると発表した。認可が下りた段階で臨時株主総会を開き、役員改選を実施する方針だ。また、株式取得に当たり、新株と転換社債の発行をめぐる細部調整も難航しているもようだ。

 カーライルは今年7月、大衆銀行の株式36%を215億台湾元(約766億円)で事実上取得することで合意している。カーライルは大衆銀に董事7人、監事1人を派遣し、取締役会で過半数を占める見通し。

 大衆銀は延期理由として、金融当局による認可の遅れを挙げたが、行政院金融監督管理委員会(金管会)は5日にも大衆銀側と会合を持ち、認可手続きに問題がないことを伝える意向だ。

 金管会側がこれまで認可を渋った背景には、カーライルが自己資金ではなく、台湾の金融機関からの借り入れで大衆銀行の株式を取得しようとしたことに、当局が否定的立場を示したことがあるとされる。カーライルは米ドル安の進行で買収金額が膨らむことを避けるため、台湾での資金調達を希望していた。