ニュース 石油・化学 作成日:2011年5月19日_記事番号:T00030103
台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)で18日昼、共用パイプラインから火が出て40分後に消し止められた。出火場所は今月12日に爆発火災を起こしたばかりのパイプラインだった。19日付中国時報が報じた。
再び出火した第6ナフサのパイプライン。地元住民からは「引っ越しするしかない」との声も聞かれる(18日=中央社)
南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)の説明によると、今回の出火は、パイプライン内に残留したイミノ二酢酸(IDA)と呼ばれる可燃性の液体が、下部にある高温蒸気パイプの上に漏れ、発火したことが原因と推定される。問題の液体は前回の火災の現場検証を行うため、現場が保存されていたために残留していたとみられ、今回の火災を受け、残留液体の除去措置が取られた。
相次ぐ火災発生で周辺住民の不満はピークに達しており、現場を訪れた雲林県の林源泉副県長は「六軽は住民がどこまで我慢できるか試しているのか」と不信感をあらわにし、中央政府に徹底した原因究明を求めた。また、地元住民の代表は「2回連続の火災は『事故』という言葉では納得できない。安全検査に重大な問題があるのは明らかだ」と述べ、今月中に詳細な説明と改善策を示すよう求めた。
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