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臨床試験大手パレクセル、国際精鼎科技を買収


ニュース その他製造 作成日:2007年10月5日_記事番号:T00003012

臨床試験大手パレクセル、国際精鼎科技を買収

 
 医薬品の臨床試験を行う開発業務受託機関(CRO)の世界的大手、パレクセルはこのほど、台湾のCRO事業者、国際精鼎科技(APEXインターナショナル、本社台北市)を17億9,000万台湾元(約63億8,000万円)で買収した。国際精鼎が4日、明らかにした。パレクセルは台湾にアジア地域本部を置く計画で、バイオ新薬産業の発展に寄与しそうだ。5日付経済日報が伝えた。

 パレクセルは2003年に国際精鼎の株式5%を75万米ドルで取得したのに続き、先月には未公開株取引市場(興櫃市場)で国際精鼎株を大量取得し、持ち株比率を98.5%にまで高めた。国際精鼎はパレクセルの完全子会社となる見通しで、社名も「派瑞修(パレクセル)国際精鼎」に変更される。

 国際精鼎の劉致顕董事長によると、世界のCRO市場規模は160億米ドルに上るが、アジア市場は2%にすぎない。現在、製薬メーカーはアジアで新薬の臨床試験を実施する動きを強めており、インド、中国、韓国、台湾などが臨床試験の実施先として脚光を浴びているという。劉董事長はCRO市場は毎年30~35%のペースで成長が見込まれると説明した。

 国際精鼎の1~9月期の売上高は約4億元で、通年では前年に比べ50%の増収を見込む。

 パレクセルは米ナスダックに上場しており、世界51カ国に65カ所の拠点と持ち、従業員数は7,000人。人体臨床試験の申請件数では世界トップの企業として知られる。