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台湾全土に劇場10カ所、3~4年内に完成へ


ニュース 建設 作成日:2011年5月26日_記事番号:T00030238

台湾全土に劇場10カ所、3~4年内に完成へ

 行政院文化建設委員会(文建会)の洪慶峰副主任委員はこのほど、台湾では今後3~4年が劇場の建設ラッシュとなり、全土で少なくとも10カ所の劇場が完成するとの見通しを明らかにした。投資額は400億台湾元(約1,130億円)に上るという。26日付工商時報が伝えた。

 このうち、高雄市の「衛武営芸術文化中心」は今後10年を見越し、世界でも最大級の劇場を目指す。また、新北市新板特区の「大台北新劇院」は、年内にも建設計画を決定し、年末にもBOT(建設、運営、譲渡)方式による建設業者決定に向けた入札が実施される。投資額は99億元を見込む。計画中の劇場には、オランダ、米国、日本、スペインなどの有名デザイナーが設計を担当するケースが多い。

 建築設計会社、乙太設計顧問の林克華総監は「今回の劇場建設ブームは、台湾の建築業が世界に進出するきっかけになる」と指摘した。

 洪副主任委員は「中国、シンガポール、香港などが争って劇場を建設したため、台湾は舞台芸術産業で競争力を失った。今後3~4年で劇場の収容能力は1万席以上増え、全体で2万6,000席に達する見通しだ」と述べた。