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台北市中心部、16カ所で液状化の恐れ


ニュース 社会 作成日:2011年5月27日_記事番号:T00030263

台北市中心部、16カ所で液状化の恐れ

 台北市中心部の16カ所で、大地震による液状化現象が発生する恐れが過去の研究で指摘されていたことが26日までに分かった。27日付中国時報が伝えた。

 呉世正台北市議(国民党)によると、1996年に国家地震工程中心がまとめた「台北市震度詳細区分図」や2002年に中華地理資訊学会がまとめた「台北市地質ボーリング情報化計画」などの研究報告で、液晶化現象の発生リスクが指摘されているという。

 このうち、▽社子島▽台北市警察局石牌派出所▽士林橋▽MRT民権西路駅▽行天宮▽光華数位新天地▽大安森林公園北側▽青年公園▽信義路四段▽台北市警察局南港分局の一帯──が液状化リスクが特に高い地域として指摘されているという。このほか、▽国常中学▽台北長庚医院▽大安森林公園東側▽万華国民中学▽華中橋西側の河浜公園▽台湾科技大の付近──にも中程度のリスクがあるとされた。

 呉議員は「いずれも人口密集地域で、もし地震で液状化現象が起きれば、家屋の倒壊や地盤の陥没による人命被害が予想される」と警告した。

 これについて台北市政府の李咸亨工務局長は、震度5以上の地震が起きた場合、高リスク地区では80%の確立で液状化現象が起きると指摘。

 郝龍斌台北市長は「既に潜在的リスクがある16カ所で老朽建築物の補強検討に入り、強度不足の建物の補強に向けた予算を編成した」と説明した。