ニュース 食品 作成日:2011年5月27日_記事番号:T00030275
主にスポーツドリンクや果汁に使われる食品添加物の乳化剤に、食品への添加が禁じられている有害可塑剤のフタル酸ビス(DEHP)を加えていた業者、昱伸香料(新北市中和区)の摘発を受けて、行政院衛生署食品薬物管理局は26日、川中・川下の177社を調査したところ、68社の食品94品目に同社乳化剤が使用されていることが確認され、すべて店頭から撤去・回収したと発表した。500億台湾元規模の飲料市場のうち、100億元(約280億円)分に影響が及ぶと業界は懸念を募らせている。27日付経済日報などが報じた。
維他露食品と金車大塚は新聞各紙に広告を掲載して安全を訴えた(27日=YSN)
なお、スポーツドリンク「舒跑」の維他露食品(ビタロン・フーズ)と「ポカリスエット」の金車大塚などは26日中に、台湾SGS(台湾検験科技)の検査で可塑剤が含まれていないことが確認できたと発表した。
一方、可塑剤混入が確認された食品は、名牌食品(ヤング・エナジー・ソース・ミネラルウォーター)の「悦氏」ブランドや台湾海洋深層水公司(台海)のスポーツドリンクのほか、金車(キングカー)の粉末乳酸菌「Nature House」など大手有名ブランドの健康食品にも及んだ。サントリー傘下、シンガポールのセレボス・パシフィックによる「白蘭氏(Brand's)」ブランドなどの乳幼児用ビタミン剤も含まれ、DEHP摂取による女児の早熟化や男児の生殖器官の発達障害など悪影響の懸念をメディアが指摘している。
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