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可塑剤事件、全土小売店の検査スタート


ニュース 食品 作成日:2011年5月31日_記事番号:T00030330

可塑剤事件、全土小売店の検査スタート

 飲料や食品に有害可塑剤のフタル酸ビス(DEHP)を違法に加えた乳化剤が使用されていた事件で、各地の衛生局は▽スポーツドリンク▽果汁飲料▽茶飲料▽ジャム、シロップ、ゼリー▽ビタミン剤などのカプセル、錠剤、粉末──の5品目を販売するコンビニエンスストア、スーパー、量販店などの実地調査を開始した。中央社などが31日伝えた。


実地調査は夜市(ナイトマーケット)のドリンクスタンドにも及んでいる(30日=中央社)

 行政院衛生署によると、5品目を販売する業者は、これまでに摘発された昱伸香料(新北市中和区)および賓漢香料化学(新北市土城区)の乳化剤が商品に含まれていないことを示す安全誓約書、または▽DEHP▽フタル酸ジイソノニル(DINP)▽フタル酸ジノルマルオクチル(DNOP)▽フタル酸ジイソデシル(DIDP)▽フタル酸ジブチル(DBP)▽フタル酸ブチルベンジル(BBP)──の6種の可塑剤が含まれていないことを証明する検査機関の報告書を、消費者の目に見える場所に掲示しなければならない。

 撤収すべき商品の販売を続けた場合6万〜30万台湾元(約17万〜85万円)の罰金が科される。また調査員は今後、サンプル検査も実施し、誓約書に偽りがあったことが発覚すれば直ちに撤収を求めるが、検査を拒否すれば3万〜15万元の罰金を科し、違反が重大な場合は営業許可が取り消される場合もある。

 なお衛生署の調べによると、30日までに可塑剤が検出された飲料、食品は505品目に上った。