ニュース 石油・化学 作成日:2011年5月31日_記事番号:T00030335
台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)の火災を受けて、同グループ主要4社では、5月中旬より原料供給が止まった影響で計17工場が稼働を停止している。さらに先週、南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)海豊工場および台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の塩化ビニルモノマー(VCM)工場に対し、雲林県政府が6月からの稼働停止を命じたことで、台プラ4社の稼働停止は計22工場に広がることになり、損失額は1日当たり6,000万台湾元(約1億7,000万円)を超えると31日付工商時報は指摘した。
台塑VCM工場に稼働停止命令が出されたことを受け、VCMメーカーの台湾氯乙烯工業(TVCM)には、既に輸出向けの問い合わせが増えているという。
TVCMのVCM月産量は現在3万トンで、うち輸出に充てられるのは1万トン。しかし、同社の親会社で、VCMを原料とするポリ塩化ビニル(PVC)大手の華夏海湾塑膠(チャイナ・ゼネラル・プラスチック、CGPC)が7月に新工場で量産を開始するため、輸出可能な量はさらに縮小し、アジアのVCM、PVCスポット市場は需給逼迫(ひっぱく)が避けられない見通しだ。
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