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「銀行システムは安定へ」、金管会主任委員が発言


ニュース 金融 作成日:2007年10月8日_記事番号:T00003038

「銀行システムは安定へ」、金管会主任委員が発言

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)の胡勝正主任委員は5日、問題金融機関の処理状況について、「公的管理移行な増資などは年内にめどが付き、来年からは突発的な事態がなければ銀行システムが安定に向かう」との認識を示した。金管会は来年と再来年、銀行の財務体質改善や収益力強化、海外市場開拓を重要課題として位置付けている。6日付工商時報が伝えた。

 胡主任委員は、金融再建基金(RTC)の監視対象となっている慶豊銀行と亜洲信託投資は年内に増資完了が求められるほか、安泰銀、大衆銀、万泰銀などの中小銀行も資金調達の見通しが付いたと指摘し、問題金融機関の処理が一段落しつつあるとの認識を示した。

 その上で、胡主任委員は「台湾では銀行の数が多すぎ、収益性が悪かった。公的管理や増資により、合併統合を進め競争力を強化する必要がある」と指摘した。

 台湾における銀行の数は2000年時点の53行から37行まで減少した。胡主任委員は「最適な数というのはないが、37行というのはまだ多すぎる」と述べた。