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香港・マカオの台湾製薬剤からも、有害可塑剤検出


ニュース 食品 作成日:2011年6月2日_記事番号:T00030388

香港・マカオの台湾製薬剤からも、有害可塑剤検出

 飲料、食品に使用される乳化剤への有害可塑剤混入事件を受け、香港およびマカオ当局が台湾製薬剤に対して行った検査で、複数の製品から▽フタル酸ビス(DEHP)▽フタル酸ジイソブチル(DIBP)▽フタル酸ジブチル(DBP)──といった人体に有害な可塑剤が検出された。2日付自由時報が伝えた。

 可塑剤が検出されたのは、▽生達化学製薬(スタンダード・ケム&ファーム)の液体胃粘膜保護剤「保胃懸乳液」、DIBP▽中国化学製薬(CCPC)の胃薬「益胃片」、DEHP──など。

 生達化学製薬は「保胃懸乳液」に乳化剤を使用していないため、包装材の問題である可能性があり、行政院衛生署の検査中だと説明した。中国化学製薬は、香料を含むため台湾でも検査中でまだ結果は出ていないが、店頭から全面撤去すると表明した。

 また、台湾中油が自主的にサンプルを検査に送った、健康食品ブランド「中油生技」の美容食品(カプセル剤)「ZOEYEN柔妍」からもDEHPとDBPが検出された。受託生産する昱倫生物科技は、乳化剤を使用していないが、原料供給元でアスタキサンチン(天然の赤い色素、抗酸化作用がある)から可塑剤が検出されており、原因を調査中だと説明した。