日清オイリオグループと順華薬品工業は、共同開発した高齢介護食品「日清多楽蜜（トロミ）ＵＰ」を４日から発売する。同製品は飲み込みが困難な人向けの、飲食物にトロミをつけることができる「トロミ調整食品」で、台湾全土の病院や高齢者施設、薬局などで販売する。
日清多楽蜜ＵＰ（日清オイリオグループ提供）
同製品は無色透明、無味無臭で、素材の味や香りを損なうことなく、飲食物を飲み込みやすくすることで、高齢者などの水分と栄養の補給をスムーズにする。台湾の65歳以上の高齢者は現在総人口の10.7％で、2040年には30％、51年には37％と日本を上回るスピードで高齢化が進み、介護食品市場が急拡大すると日清オイリオは見込んでいる。同社はトロミ調整食品を1991年から日本で、昨年から韓国でも販売している。
なお、発売に合わせ、日清オイリオは４～５日に中山医学大学（台中市南区）で開催される台湾栄養学会の年次総会においてブース出展を行う。また、高齢者の栄養摂取に関するセミナーも開催する。
