ニュース 食品 作成日:2011年6月3日_記事番号:T00030418
濃縮果汁メーカーの金果王食品(台北市士林区)が、製品に可塑剤を使用していた事実を故意に隠していたことが明らかになり、士林地検は2日、関係先を家宅捜索するとともに、問題の製品を押収した。金果王の製品では、これまでに19種類の濃縮果汁で可塑剤が検出されたか、使用の疑いがあることが分かった。3日付中国時報などが伝えた。
金果王本社のビル(中央社)
検察によると、彰化地検は5月27日、新北市衛生局と共同で同社の五股工場を捜索し、6種類の製品から可塑剤を検出した。その後、同社の経営者と従業員計3人は2日、検察の取り調べに対し、先に可塑剤が検出された6種類のほか、12種類の製品に可塑剤を含む乳化剤を使用していたと語ったため、刑事立件された。出荷記録によると、出荷先は台北市、新北市、桃園県、基隆市に及んでいた。
可塑剤が検出された同社製品(中国語の商品名)は、▽黄蘋果蜜▽楊桃蜜汁▽紅酸梅原汁▽阿婆特調酸梅湯▽上A柳丁蜜汁▽青蘋果汁▽金桔檸檬汁▽鳳梨汁▽水蜜桃汁▽杏仁蜜汁▽芒果汁▽藍苺汁▽紅苺蜜汁▽紅莓醤▽原色酸梅濃縮果汁──の15種類。可塑剤使用の疑いがあるため検査待ちとなっているのは、▽哈密瓜汁▽藍苺果粒▽玫瑰香蜜▽荔枝蜜──の4種類。濃縮果汁は市中の飲料スタンドなどで使用されるケースが多く、消費者は注意が必要だ。
一方、食品メーカーの開元食品(クリエーション・フード)は、台北市衛生局に対し、金果王食品の子会社から問題の濃縮果汁を仕入れ、台湾全土のホテル、レストラン、飲料チェーン店に卸していたと届け出た。出荷先には台北市や高雄市の有名ホテルも含まれていた。
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