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エイサー、欧州でノート300万台処分か


ニュース 電子 作成日:2011年6月3日_記事番号:T00030433

エイサー、欧州でノート300万台処分か

 宏碁(エイサー)が欧州で在庫解消などを目的に1億5,000万米ドルの損失引当金を計上したことを受け、業界関係者は同社が300万台のノートパソコンの在庫を安値で処分すると予想している。欧州のPC市場の需給に大きな影響を与えるのは必至で、ライバルの華碩電脳(ASUS)などは警戒を強めている。3日付電子時報が伝えた。

 欧州では中国の聯想集団(レノボ)が1日、独PCメーカーのメディオンを買収すると発表しており、ただでさえ値引き競争の激化が予想されていただけに、エイサーの在庫処分で欧州のPC市場がさらに過熱する可能性がある。

 ただ、業界関係者は「エイサーは在庫が解消すれば、価格を通常水準に引き上げるとみられ、ASUSや他社が値引き競争に追随することはないのではないか」との見方を示した。

 ASUSの張偉明財務長は「エイサーの在庫処分品が旧機種ならば、ASUSへの影響は小さい。ただ、新型チップを採用した機種まで値引きが広がるとすれば影響が出る。状況を注視している」と述べた。