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ウエディング列車が初運行、新婚鉄道ファンを祝う


ニュース 社会 作成日:2011年6月7日_記事番号:T00030438

ウエディング列車が初運行、新婚鉄道ファンを祝う

 台湾鉄路管理局(台鉄)の専用列車が4日午後1時、台中市の豊原駅を出発した。2両編成の列車の乗客は、新郎の張守正さん(35)と新婦の符茲淇さん(32)、そして家族や友人40人。ウエディング専用列車の運行は、台鉄創立124年で初の出来事だ。

 子どものころから大の鉄道ファンだった張さんは、念願かなって6年前に台鉄に入社。その1年後にインターネットを通じて符さんと知り合い、初デートは台北市の松山駅だった。交際中、張さんは符さんを連れて台湾各地を訪れ、駅や列車を撮影していたというから、鉄道は2人の交際を見守ってきた「仲人」といえる。

 「彼女に特別な思い出をプレゼントしたいと思った」という張さん、ウエディング列車で新婦を迎えに行くアイデアを思い付いた。仕事が終わった後もコレクションの模型をいじったり、研究にいそしむ「鉄道漬け」の張さんに、符さんは「いっそ列車と結婚すればいいのよ」と皮肉を言ったこともあったとか。まさか列車で迎えられるとは、思いもよらなかったようだ。張さんが友人と5時間かけて飾り付けたウエディング列車に符さんは「とても特別で一生の思い出」と大感動。

 台中から台北までは約2時間の列車の旅。松山駅に到着した二人には、駅長から花束や台鉄グッズのプレゼントが贈られた。中には「鉄不出軌」(脱線しない=浮気をしない)と刻まれた限定品の「愛情文鎮」も。

 なお、台鉄の列車は一般にも貸し出しており、料金は座席数と走行距離によって計算するそうだ。ちなみに、張さんの場合は冷房付きの2両編成ディーゼル列車(104座席)で、しめて2万7,480台湾元なり。これを機に、ウエディング専用列車の人気が高まるかもしれない。